詩 明滅

明滅 お世話になっております 動物病院の明かりは、 まだ点いていましたが、 硝子の向こうの よくお掛けになっている椅子に、 先生はいらっしゃいませんでした。 校舎から出て来た二人の生徒は、 部活動の先生から頂いた言葉を 掛け合っていました。 前にい…

詩 通り雨

通り雨 小骨を取った魚の身を、 夕ごはんを食べ終わるまで、 お椀の影に置いておく。 そして食器を下げるとき、 机の隅に移動させる。 これからビーグル犬が来るからです。 雷が鳴ると、 ビーグル犬は二階を見上げたので私は、 「違う違う。 もっと上の高い…